
VTube Studioを始めたいけれど、どのトラッキング方法を選べばいいか迷っていませんか。
この記事では、初心者でも無料で始められる顔認識トラッキングの設定方法を、具体的な手順とともに解説します。Webカメラやスマートフォンなど、手持ちの機材で今すぐ始められる方法から、トラッキング精度を高めるための照明環境や設定のコツまで網羅的にお伝えします。顔が認識されない、動きがカクカクするといったよくあるトラブルの解決方法も詳しく説明していますので、この記事を読めばVTube Studioの顔認識設定をスムーズに完了でき、快適な配信環境を整えられます。
1. VTube Studioとは何か
VTube Studioは、2Dアバターを使ったバーチャル配信や動画制作を行うための顔認識トラッキングソフトウェアです。Live2D形式のモデルを動かすことに特化しており、Webカメラやスマートフォンのカメラを使って、あなたの表情や動きをリアルタイムでアバターに反映させることができます。
無料版でも基本的な機能が充実しており、初心者でも比較的簡単にVTuber活動を始められる点が大きな魅力です。Windows版とMac版が提供されているため、幅広い環境で利用できます。
VTube Studioは世界中のVTuberに利用されており、配信プラットフォームとの連携も容易です。OBS StudioやXSplitといった配信ソフトと組み合わせることで、YouTubeやTwitchなどでの本格的な配信活動が可能になります。
1.1 VTube Studioの基本機能
VTube Studioには、VTuber活動に必要な機能が一通り揃っています。ここでは初心者が知っておくべき基本機能について解説します。
顔認識トラッキング機能は、VTube Studioの中核となる機能です。カメラに映ったあなたの顔を認識し、目の動き、まばたき、口の開閉、頭の傾きや回転などを検出して、アバターに反映します。この機能により、自然な表情と動きを持ったキャラクターとして配信や動画制作ができます。
Live2Dモデルの読み込みと表示機能も重要です。VTube Studioは、Live2D Cubism形式のモデルファイルを読み込むことができ、複数のモデルを登録して切り替えることも可能です。自分で作成したモデルはもちろん、BOOTHなどで購入したモデルも使用できます。
| 機能カテゴリ | 具体的な機能 | 無料版での利用 |
|---|---|---|
| トラッキング | 顔認識、表情検出、頭部の動き検出 | 利用可能 |
| モデル管理 | Live2Dモデルの読み込み、複数モデルの登録 | 利用可能 |
| カスタマイズ | 感度調整、表情の微調整、ホットキー設定 | 利用可能 |
| 配信連携 | 仮想カメラ出力、背景透過 | 利用可能 |
| アイテム機能 | アクセサリーや小物の追加表示 | 一部制限あり |
背景透過機能により、グリーンバックなどの特殊な背景なしでも、アバターだけを配信ソフトに取り込むことができます。これにより、ゲーム画面や他の映像の上にアバターを重ねて表示する配信スタイルが実現できます。
表情やポーズのホットキー設定機能も便利です。キーボードの特定のキーを押すことで、あらかじめ設定した表情やポーズに瞬時に切り替えることができ、配信中のリアクションを豊かにすることができます。
VTube Studioを快適に動作させるには、ある程度のパソコンスペックが必要です。特にCPUとメモリの性能が重要で、推奨スペックとしてはIntel Core i5以上またはAMD Ryzen 5以上のCPU、8GB以上のメモリが目安となります。より高画質なモデルや複数のアプリケーションを同時に動かす場合は、さらに高いスペックが求められます。
1.2 他のVTuberソフトとの違い
VTuber活動に使えるソフトウェアは複数存在しますが、VTube Studioには他のソフトにはない特徴があります。ここでは代表的なVTuberソフトとの違いを解説します。
Animazeは3Dアバターとカートゥーンスタイルのアバターに特化したソフトウェアです。独自のアバター作成システムを持ち、簡単にオリジナルキャラクターを作れる点が特徴ですが、Live2Dモデルを使いたい場合はVTube Studioの方が適しています。VTube StudioはLive2D専用に最適化されているため、より細かい表情の表現が可能です。
3teneは3Dモデル(VRM形式)を動かすことに特化したソフトウェアです。全身トラッキングにも対応しており、体全体を使った表現ができますが、2Dモデルの扱いには向いていません。2Dキャラクターでの活動を考えている方には、VTube Studioが最適な選択肢となります。
| ソフト名 | 対応モデル形式 | 主な特徴 | 初心者向け度 |
|---|---|---|---|
| VTube Studio | Live2D | 2D特化、細かい表情表現、無料版が充実 | 高い |
| Animaze | 独自形式、3D | アバター作成機能内蔵、カートゥーン調 | 中程度 |
| 3tene | VRM(3D) | 3D全身トラッキング対応、無料版あり | 中程度 |
| nizima LIVE | Live2D | Live2D公式、シンプルな操作性 | 高い |
| Vtube Studio Mobile | Live2D | スマホ単体で完結、iPhoneのFace ID活用 | 非常に高い |
nizima LIVEはLive2Dの公式が提供するソフトウェアで、VTube Studioと同じくLive2Dモデルを使用します。操作がシンプルで初心者にも扱いやすい反面、カスタマイズ性や細かい調整機能ではVTube Studioの方が優れています。本格的にVTuber活動を行いたい方には、VTube Studioがおすすめです。
VTube Studioにはモバイルアプリ版もあり、iPhoneやAndroidスマートフォン単体で配信や撮影ができます。パソコンを持っていなくても始められる手軽さがありますが、長時間の配信や高度な演出を行う場合は、やはりパソコン版の方が安定性と機能面で有利です。
VTube Studioが初心者に特におすすめできる理由は、無料版でも制限が少なく、基本的な配信活動に必要な機能がすべて使える点にあります。有料版(VTube Studio Pro)では、さらに多くのアイテムやカスタマイズオプションが利用できますが、まずは無料版で始めて、必要に応じてアップグレードするという段階的な導入が可能です。
また、VTube Studioはコミュニティが活発で、日本語の情報も豊富です。公式のDiscordサーバーやTwitter、YouTubeなどで多くのユーザーが情報交換をしており、トラブルシューティングやカスタマイズのヒントを得やすい環境が整っています。
パソコンのスペックに不安がある方や、これからVTuber活動用のパソコンを購入する予定の方は、VTube Studioの動作に適したスペックのマシンを選ぶことが重要です。動画編集や配信を同時に行う場合は、CPUとメモリに余裕を持たせた構成が望ましいでしょう。
2. VTube Studioで使える顔認識トラッキングの種類
VTube Studioでは、複数のデバイスを使った顔認識トラッキングに対応しています。それぞれの方法には特徴があり、予算や環境に応じて最適なものを選ぶことが大切です。ここでは、主要な3つのトラッキング方法について、それぞれの仕組みや特徴を詳しく解説していきます。
2.1 Webカメラを使った顔トラッキング
Webカメラを使った顔トラッキングは、PCに接続したWebカメラで顔を認識してアバターを動かす方法です。最も手軽に始められるトラッキング方法として、初心者から上級者まで幅広く利用されています。
この方法の最大の特徴は、特別な機材を購入する必要が少なく、PCとWebカメラさえあれば始められる点です。ノートPCに内蔵されているカメラでも動作しますが、より高精度なトラッキングを求める場合は、外付けのWebカメラを使用することをおすすめします。
Webカメラトラッキングでは、カメラが捉えた映像をリアルタイムで解析し、顔の位置や表情の変化を検出します。VTube Studioの顔認識エンジンは、目の開閉、眉の動き、口の開き具合などを細かく判別し、それをアバターの動きに反映させます。
トラッキング精度は、カメラの解像度やフレームレート、PCのスペックに大きく影響されます。一般的には、720p以上の解像度で30fps以上のフレームレートが出せるWebカメラであれば、十分な品質でトラッキングが可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要機材 | PC、Webカメラ(内蔵または外付け) |
| 初期費用 | 0円〜(カメラを持っている場合)、3,000円〜(外付けカメラ購入時) |
| トラッキング精度 | 中程度(照明環境に左右される) |
| 設定の難易度 | 低い(初心者でも扱いやすい) |
| 推奨解像度 | 720p以上 |
| 推奨フレームレート | 30fps以上 |
Webカメラトラッキングのメリットは、追加機材の購入コストが低く抑えられること、設定が比較的簡単であること、PCだけで完結するため配信環境がシンプルになることです。一方で、スマートフォンを使った方法と比較すると、顔の奥行き情報が取得できないため、トラッキング精度はやや劣ります。
また、Webカメラトラッキングを快適に動作させるためには、一定以上のPCスペックが必要です。顔認識処理はCPUやGPUに負荷をかけるため、特に配信を同時に行う場合は、十分な処理能力を持ったPCを用意することが重要になります。
2.2 iPhoneのFace IDトラッキング
iPhoneのFace IDトラッキングは、iPhone X以降に搭載されているTrueDepthカメラを活用したトラッキング方法です。この方法は、顔認証に使われている高精度な3Dセンサーを利用するため、非常に細かい表情の変化まで捉えることができます。
TrueDepthカメラは、赤外線ドットプロジェクターを使って顔の立体的な形状を読み取る仕組みになっています。このため、通常のカメラでは認識しにくい微細な表情の変化や、顔の奥行き情報も正確に取得できます。結果として、アバターの動きがより自然で滑らかになり、表現力が大幅に向上します。
iPhoneとPCの接続は、専用アプリ「VTube Studio」のモバイル版を使って行います。iPhoneをWi-Fiまたは有線(USBケーブル)でPCに接続し、トラッキングデータをリアルタイムで送信する仕組みです。Wi-Fi接続の場合は、同一ネットワーク上にiPhoneとPCが存在する必要があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要機材 | PC、iPhone X以降のモデル |
| 初期費用 | 0円(iPhoneを所有している場合) |
| トラッキング精度 | 非常に高い(3Dセンサー使用) |
| 設定の難易度 | 中程度(ネットワーク設定が必要) |
| 対応機種 | iPhone X、XS、XR、11、12、13、14、15シリーズなど |
| 接続方法 | Wi-FiまたはUSB有線接続 |
iPhoneトラッキングの大きな利点は、トラッキング精度の高さです。目の動き、まばたき、眉の上下、口の開閉、舌の動きなど、細かい表情の変化を正確に捉えられるため、感情表現が豊かになります。特に、目の視線追跡やまぶたの微妙な動きまで認識できる点は、Webカメラトラッキングにはない大きなアドバンテージです。
ただし、この方法を利用するには対応するiPhoneを所有している必要があります。また、Wi-Fi接続の場合は通信の安定性がトラッキングの品質に影響するため、安定したネットワーク環境を整えることが重要です。有線接続の方が遅延が少なく安定しますが、ケーブルの取り回しが必要になります。
さらに、iPhoneを長時間使用すると発熱やバッテリー消費が問題になる場合があります。配信中は充電しながら使用することをおすすめしますが、発熱によってパフォーマンスが低下することもあるため、適度に休憩を挟むなどの工夫が必要です。
2.3 Androidスマホでのトラッキング
Androidスマートフォンを使ったトラッキングは、Android版のVTube Studioアプリを使用して顔認識を行う方法です。iPhoneのような専用の3Dセンサーは搭載されていませんが、通常のフロントカメラを使って顔トラッキングを実現します。
Android端末でのトラッキングは、カメラで撮影した2D映像から顔の特徴点を検出し、それを解析してアバターの動きに変換します。最近のAndroid端末は、AI処理に特化したチップを搭載しているモデルも多く、顔認識の精度も年々向上しています。
接続方法はiPhoneと同様で、Wi-FiまたはUSBケーブルを使ってPCと接続します。Android版のVTube Studioアプリをスマートフォンにインストールし、PC版のVTube Studioと連携させることで、トラッキングデータを送受信します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要機材 | PC、Android 7.0以降のスマートフォン |
| 初期費用 | 0円(Android端末を所有している場合) |
| トラッキング精度 | 中〜高程度(端末の性能に依存) |
| 設定の難易度 | 中程度(ネットワーク設定が必要) |
| 対応OS | Android 7.0以降 |
| 接続方法 | Wi-FiまたはUSB有線接続 |
Androidトラッキングの特徴は、端末のバリエーションが豊富な点です。様々な価格帯のスマートフォンで利用できるため、予算に応じて端末を選べます。ただし、端末の性能によってトラッキング精度や安定性が大きく変わるため、ある程度のスペックを持った端末を選ぶことが重要です。
トラッキング精度については、iPhoneのTrueDepthカメラには及びませんが、ミドルレンジ以上のAndroid端末であれば、実用的なレベルのトラッキングが可能です。特に、最新のハイエンドモデルでは、複数のカメラやAI処理機能を活用することで、かなり高精度なトラッキングが実現されています。
Androidトラッキングのメリットは、既にAndroidスマートフォンを持っている場合は追加コストがかからないこと、Webカメラよりも高精度なトラッキングが期待できることです。デメリットとしては、端末による性能差が大きいこと、iPhoneと比較するとトラッキング精度がやや劣る場合があることが挙げられます。
どのトラッキング方法を選ぶかは、所有している機材、予算、求めるトラッキング精度によって異なります。初心者の方は、まず手持ちの機材で試してみて、必要に応じてアップグレードしていくのが良いでしょう。また、快適にVTube Studioを動作させるためには、トラッキングデバイスだけでなく、PC本体の性能も重要になります。
3. 初心者におすすめの無料トラッキング方法
VTube Studioで配信を始めたいと考えている初心者の方にとって、最初のハードルとなるのがトラッキング方法の選択です。VTube Studioは複数のトラッキング方式に対応していますが、初めての方には無料で始められるWebカメラトラッキングが最もおすすめです。この章では、初心者が無料で始められるトラッキング方法について、必要な機材から具体的な設定手順まで詳しく解説します。
3.1 Webカメラトラッキングが初心者に最適な理由
VTube Studioで利用できるトラッキング方法の中でも、Webカメラを使った顔トラッキングは初心者に最もおすすめの方法です。その理由は大きく分けて3つあります。
第一に、初期費用を抑えながら本格的なトラッキングが可能という点です。すでにパソコンに内蔵されているWebカメラを使用できれば追加費用ゼロで始められますし、外付けWebカメラも3,000円程度から購入できます。iPhoneのFace IDトラッキングは高精度ですが、iPhone X以降の対応機種が必要なため、初期投資が大きくなります。
第二に、Webカメラトラッキングは設定が簡単で、PCだけで完結する点が初心者に優しいポイントです。スマートフォンを使った方法では、専用アプリのインストールや、PCとスマホの接続設定など複数のデバイスを連携させる必要がありますが、Webカメラ方式ならパソコン1台で完結します。
また、Webカメラトラッキングは設定項目がシンプルで、初めてVTube Studioを使う方でも迷いにくい点も大きなメリットです。iPhoneのFace IDトラッキングは精度が高いものの、スマートフォンとPCの連携設定や専用アプリのインストールが必要になるため、初心者には少しハードルが高くなります。
一方、WebカメラトラッキングはVTube Studio本体だけで完結できるため、追加のアプリやデバイスの設定が不要で、初めてVTuberとして活動を始める方にとって最もシンプルで取り組みやすい方法です。
3.2 必要な機材とスペック
Webカメラトラッキングを始めるために必要な機材は非常にシンプルです。最低限必要なものと、より快適に配信や動画制作を行うために推奨される環境について解説します。
3.2.1 必要な機材リスト
無料で始められるVTube Studioのトラッキングには、Webカメラとパソコンがあれば十分です。高価な機材を揃える必要はなく、手元にあるもので気軽に始められるのが大きなメリットです。
| 機材 | 必要度 | 推奨スペック |
|---|---|---|
| Webカメラ | 必須 | 解像度720p以上、フレームレート30fps以上 |
| パソコン | 必須 | CPU: Intel Core i5以上またはRyzen 5以上 メモリ: 8GB以上推奨 グラフィック: 内蔵GPUでも可 |
| 照明 | 推奨 | 顔全体を均一に照らせるデスクライトなど |
3.3 無料で始められる設定手順
VTube Studioを無料で始めるための設定手順を、初心者にもわかりやすく解説します。追加費用をかけずに今すぐVTuber活動を始められるのが、Webカメラトラッキングの大きな魅力です。
まず、VTube Studio公式サイトからソフトウェアをダウンロードします。無料版でも基本的なトラッキング機能は全て使用できるため、初心者の方はまず無料版で試してみることをおすすめします。
次に、Webカメラをパソコンに接続します。多くのノートパソコンには内蔵カメラがありますが、より高精度なトラッキングを求める場合は外付けのWebカメラを推奨します。画質が良いほど顔認識の精度が上がるため、最低でも720p以上の解像度を持つカメラを選びましょう。
VTube Studioを起動したら、画面上部のメニューから「カメラ設定」を選択します。接続したWebカメラが自動的に認識されるので、使用するカメラを選択してください。複数のカメラが接続されている場合は、リストから適切なものを選びましょう。
4. トラッキング精度を上げるコツ
VTube Studioで快適な配信や動画制作を行うためには、顔認識トラッキングの精度を高めることが非常に重要です。トラッキング精度が低いと、表情の変化が正しくモデルに反映されなかったり、動きがカクついたりして、視聴者に違和感を与えてしまいます。トラッキング精度は高性能なパソコンだけでなく、環境設定によって大きく左右されるため、初心者の方でも実践できる改善方法を知っておくことが大切です。
ここでは、特別な機材を追加購入しなくても、今ある環境を最適化することでトラッキング精度を向上させる具体的な方法を解説します。照明・カメラ位置・背景という3つの要素を適切に整えることで、驚くほどトラッキング精度が改善されることも珍しくありません。
4.1 照明環境の整え方
顔認識トラッキングにおいて、照明環境は最も重要な要素の一つです。Webカメラは人間の目と異なり、明るさの変化に敏感で、暗い環境では顔の特徴点を正確に捉えることができません。そのため、適切な照明を確保することがトラッキング精度向上の第一歩となります。
まず基本となるのが、顔全体を均一に照らすことです。部屋の天井照明だけでは顔に影ができやすく、特に目元や口元が暗くなってしまうことがあります。これでは表情の細かな変化を認識できないため、顔の正面から光を当てる照明を追加することをおすすめします。
具体的には、デスクライトやリングライトを使用すると効果的です。リングライトはカメラの周囲に配置することで、顔全体を均一に照らすことができ、影を最小限に抑えられます。予算が限られている場合は、デスクライトを2台使用して、顔の左右から照らす方法も有効です。
| 照明の種類 | メリット | デメリット | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| リングライト | 顔全体を均一に照らせる、影ができにくい | 価格がやや高め | ★★★★★ |
| デスクライト(2台) | コストが抑えられる、調整しやすい | 配置に工夫が必要 | ★★★★☆ |
| 天井照明のみ | 追加コストなし | 影ができやすい、精度が低下しやすい | ★★☆☆☆ |
| 自然光(窓際) | コストゼロ、自然な明るさ | 時間帯で明るさが変化、安定しない | ★★☆☆☆ |
照明の色温度にも注意が必要です。暖色系の照明は顔色を黄色っぽく見せてしまい、カメラが顔の輪郭を正確に認識しにくくなることがあります。色温度5000K〜6500K程度の昼白色や昼光色の照明を使用することで、顔認識の精度が向上します。
また、逆光には特に注意が必要です。窓を背にして座ると、顔が暗くなり背景が明るくなるため、カメラが顔を正しく認識できなくなります。窓がある部屋で配信する場合は、窓を正面または側面に配置するようにしましょう。
照明の明るさは、カメラの映像を確認しながら調整します。顔が白飛びせず、かつ影ができない程度の明るさが理想的です。VTube Studioの設定画面でカメラ映像を確認できるので、実際にトラッキングしながら微調整を行うとよいでしょう。
4.2 カメラの位置と角度調整
カメラの位置と角度は、トラッキング精度に直接影響する重要な要素です。適切な位置にカメラを設置することで、顔の動きを正確に捉え、自然な表情をアバターに反映させることができます。
まず、カメラの高さについてですが、目線と同じ高さ、または少し上に設置することが基本です。カメラが低すぎると顔を見下ろす角度になり、顎や鼻の下が強調されてしまいます。逆に高すぎると、目の動きが正確に認識されにくくなります。理想的なのは、自然に前を向いた時にカメラのレンズが目の高さになる位置です。
カメラと顔の距離も重要です。近すぎると顔の一部が画角から外れやすくなり、遠すぎると顔の特徴点を細かく認識できなくなります。一般的には、カメラから50cm〜70cm程度の距離が最適とされています。この距離であれば、首を少し動かしても顔全体がカメラの画角内に収まります。
| カメラ設置のポイント | 推奨設定 | 注意点 |
|---|---|---|
| 高さ | 目線と同じ〜やや上 | 低すぎると顎が強調される |
| 距離 | 50cm〜70cm | 近すぎると画角から外れやすい |
| 角度 | 正面から±10度以内 | 斜めすぎると認識精度が低下 |
| 固定方法 | 三脚やモニターアームを使用 | 手で持つのは不安定でNG |
カメラの角度については、できるだけ正面から顔を捉えるようにします。斜めからの角度が大きくなると、顔の片側の情報が少なくなり、トラッキング精度が低下します。左右のずれは±10度以内に抑えることが理想的です。
ノートパソコンの内蔵カメラを使用する場合は、画面の角度を調整するだけでカメラの角度も変わってしまうため注意が必要です。画面を見やすい角度にすると、カメラが顔を見上げる形になってしまうことがあります。この場合は、外付けWebカメラを使用して、画面とカメラの角度を独立して調整できるようにすることをおすすめします。
カメラを固定する方法も重要です。デスクに直接置くと振動の影響を受けやすく、タイピングやマウス操作のたびにカメラが揺れてしまいます。三脚やモニターアームを使用してカメラをしっかり固定することで、安定したトラッキングが可能になります。
また、カメラのレンズが汚れていないかも確認しましょう。レンズに指紋やホコリが付着していると、映像がぼやけてトラッキング精度が低下します。定期的に柔らかい布で優しく拭き取ることを習慣にしてください。
4.3 背景の選び方
背景環境は見落とされがちですが、トラッキング精度に意外なほど影響を与える要素です。VTube Studioの顔認識システムは、背景と顔を区別して顔の特徴点を検出するため、背景が複雑だと顔の輪郭を正確に認識できなくなることがあります。
最も理想的な背景は、シンプルで単色の壁です。白や明るいグレーなどの無地の壁を背景にすることで、顔の輪郭がはっきりと認識され、トラッキング精度が向上します。背景と顔の色のコントラストが明確であるほど、顔認識の精度が高くなるため、肌色と異なる色の背景を選ぶことが重要です。
避けるべき背景としては、以下のようなものがあります。まず、窓やドアなどの開口部が映り込む背景は、明るさの変化が大きいため不適切です。特に日中の窓は外の明るさによって背景の明度が大きく変化し、トラッキングが不安定になります。
| 背景の種類 | トラッキング精度への影響 | 対策 |
|---|---|---|
| 単色の壁(白・グレー) | 最も良好 | そのまま使用可能 |
| 柄のある壁紙 | やや低下 | 無地の布やカーテンで覆う |
| 本棚・家具 | 低下しやすい | 撮影用背景布を設置 |
| 窓(自然光) | 大きく低下 | カーテンを閉める、位置を変える |
| 人が通る場所 | 極めて低下 | 配置を変更、パーテーション設置 |
次に、本棚や観葉植物など、複雑な形状の物が映り込む背景も好ましくありません。カメラが顔以外の動く物体や複雑なパターンを認識してしまい、トラッキングが乱れる原因になります。特に、背景に人が通る場合は大きな問題になります。
理想的な背景環境を作るには、撮影用の背景布やバックペーパーを使用する方法が効果的です。写真撮影用の白や黒の背景布は、ネット通販などで比較的安価に購入できます。スタンドと組み合わせて使用すれば、どんな部屋でも最適な背景環境を作ることができます。
予算を抑えたい場合は、大きめの白い布やシーツを壁に掛ける方法もあります。重要なのは、顔の後ろに映る範囲がシンプルで均一であることです。背景全体を完璧にする必要はなく、カメラに映る範囲だけを整えれば十分です。
また、背景の明るさも考慮する必要があります。背景が顔よりも明るすぎると、顔が暗く映ってしまい認識精度が低下します。逆に背景が暗すぎると、顔との境界が不明瞭になることがあります。顔と背景の明るさの差が適度にあり、顔が最も明るく見える状態が理想的です。
さらに、背景に動くものがないようにすることも大切です。扇風機やエアコンの風で揺れるカーテンや植物、動き回るペットなどは、トラッキングの妨げになることがあります。配信や録画中は、背景が静止している環境を保つようにしましょう。
なお、これらの環境を整えた上で、より快適にVTuber活動を行うには、処理能力の高いパソコンも重要です。トラッキング精度は環境だけでなく、パソコンの性能にも左右されます。特にCPUとWebカメラからの映像処理能力が重要になりますので、安定した配信環境を構築したい方は、VTuber向けに最適化されたパソコンの導入も検討されることをおすすめします。
5. 顔認識設定の詳細なポイント
VTube Studioの基本的な設定が完了したら、次は顔認識の精度を高めるための詳細設定に取り組みましょう。この章では、表情の反応を良くしたり、目や口の動きをより自然に見せるための具体的な調整方法を解説します。初心者の方でも一つずつ設定を確認していけば、確実にトラッキング品質を向上させることができます。
5.1 感度調整の方法
VTube Studioでは、顔の動きに対するアバターの反応速度や感度を細かく調整できます。感度設定はトラッキング精度を左右する最も重要な要素の一つです。設定画面の「トラッキング設定」から各パラメータの感度を変更できます。
まず「頭部の動き感度」を調整しましょう。この値を高くすると、わずかな頭の動きでもアバターが大きく反応するようになります。初心者の方は、まず50%程度から始めて、実際に動かしながら自分に合った値を探すことをおすすめします。配信やゲーム実況では、やや低めの40~60%に設定すると、激しい動きをしても画面内でアバターが安定します。
次に「表情の感度」を設定します。この値が低すぎると、笑顔や驚きの表情を作っても反応が鈍く感じられます。逆に高すぎると、わずかな表情の変化でアバターが過剰に反応してしまいます。一般的には60~75%の範囲で設定すると、自然な表情表現が可能になります。
| パラメータ | 推奨値(初心者) | 推奨値(配信用) | 効果 |
|---|---|---|---|
| 頭部の動き感度 | 50% | 40~60% | 頭の傾きや回転の反応速度 |
| 表情の感度 | 65% | 60~75% | 笑顔や驚きなどの表情変化 |
| 目の開閉感度 | 70% | 65~80% | 瞬きや目の大きさの変化 |
| 口の開閉感度 | 75% | 70~85% | 話す時の口の動き |
感度調整は使用するWebカメラの性能によっても最適値が変わります。高性能なカメラほど細かな動きを捉えられるため、感度を低めに設定しても十分な反応が得られます。逆に、解像度の低いカメラでは感度を高めに設定する必要がある場合があります。
また、スムージング設定を活用することで、動きをより滑らかに見せることができます。スムージング値を上げると、急激な動きが緩和されて自然な動作になりますが、上げすぎると遅延が発生したように感じられます。配信では5~15フレーム程度のスムージングが適切です。
5.2 表情の反応を良くする設定
VTube Studioでは、笑顔、怒り、驚きなどの表情をより豊かに表現するための詳細設定が可能です。表情の反応を良くするためには、各表情パラメータの閾値と反応範囲を適切に設定する必要があります。
「表情設定」メニューでは、各表情が発動する条件を細かく調整できます。例えば、笑顔の設定では「口角が上がった時」「目が細くなった時」の2つの条件をそれぞれ設定できます。両方の条件をバランスよく設定することで、自然で認識されやすい笑顔表現が可能になります。
笑顔の反応を良くするには、まず鏡を見ながら自分の笑顔を確認してください。人によって笑顔の特徴は異なり、口角が大きく上がる人もいれば、目が細くなることで笑顔を表現する人もいます。自分の笑顔の特徴に合わせて、より強く反応する要素の感度を高めに設定しましょう。
驚きの表情では、目を大きく見開いた時と、口が開いた時の反応を設定します。配信中に驚いた表情を意図的に作りたい場合は、閾値をやや低めに設定すると反応しやすくなります。ただし、低すぎると普通に話している時にも驚き表情が発動してしまうため、実際に表情を作りながら調整することが重要です。
怒りや悲しみなどのネガティブな表情は、ゲーム実況や演技が必要な配信で活用できます。これらの表情は、眉の動きが重要な要素となりますが、Webカメラでの顔認識では眉の動きを正確に捉えにくい場合があります。その場合は、目を細めたり口を歪めたりといった、認識しやすい動作と組み合わせて設定すると良いでしょう。
| 表情 | 主な認識ポイント | 設定のコツ |
|---|---|---|
| 笑顔 | 口角の上昇、目の細まり | 自分の笑顔の特徴に合わせて主要素の感度を高める |
| 驚き | 目を見開く、口を開ける | 閾値をやや低めにして反応しやすくする |
| 怒り | 眉を下げる、目を細める | 眉が認識されにくい場合は目の動きと組み合わせる |
| 悲しみ | 口角の下降、目を伏せる | 下を向く動作と連動させると効果的 |
また、カスタム表情を作成することもできます。例えば、ウインクや舌を出すといった動作を特定のキー操作に割り当てることで、より演出の幅が広がります。配信中に使いたい表情を事前に設定しておくと、視聴者とのコミュニケーションがより豊かになります。
5.3 目や口の動きを細かく調整するテクニック
VTuberとしての表現力を高めるためには、目と口の動きを細かく調整することが不可欠です。この2つのパーツは、視聴者がアバターを見る際に最も注目する部分であり、自然で魅力的な動きを実現することで視聴者の没入感が大きく向上します。
まず目の動きから調整していきましょう。VTube Studioでは、瞬き、目の開閉、視線の動きをそれぞれ個別に設定できます。瞬きの頻度と速度は「瞬き設定」から調整可能です。自然な瞬きにするためには、頻度を3~5秒に1回程度、速度は0.1~0.15秒程度に設定するのが一般的です。
目の開閉具合は、話している時やリアクションを取る時の印象を大きく左右します。「目の開閉範囲」を調整することで、目が完全に閉じる状態と、普段の開き具合の差を設定できます。この値が小さすぎると表情の変化が乏しくなり、大きすぎると不自然に目が開閉してしまいます。初心者の方は、まず標準値から始めて、鏡を見ながら自分の目の動きと比較して調整すると良いでしょう。
視線の動きは、リアルタイムでの顔認識によって自動的に反映されますが、感度や範囲を調整することでより自然な視線表現が可能になります。「視線トラッキング感度」を上げると、わずかな視線の動きもアバターに反映されますが、上げすぎると落ち着きのない印象になってしまいます。配信では60~70%程度に設定し、視聴者に向かって話すような視線の動きを意識すると良いでしょう。
| 設定項目 | パラメータ | 推奨値 | 調整の効果 |
|---|---|---|---|
| 瞬き頻度 | 間隔(秒) | 3~5秒 | 自然な瞬きのリズムを作る |
| 瞬き速度 | 持続時間(秒) | 0.1~0.15秒 | 瞬きの自然さを調整 |
| 目の開閉範囲 | 最小値~最大値 | 0.2~1.0 | 表情の豊かさを決める |
| 視線感度 | 感度(%) | 60~70% | 視線の動きの敏感さ |
次に口の動きを調整します。口の動きは特に配信やトークの際に重要で、リップシンク(口パク)の精度が視聴体験に大きく影響します。VTube Studioでは、マイクの音声入力と顔認識の両方を使って口の動きを制御できます。
「リップシンク設定」では、音声の大きさに応じて口がどれだけ開くかを調整できます。音声入力と顔認識を組み合わせることで、より正確で自然な口の動きを実現できます。音声入力の感度を70~80%に設定し、顔認識による口の開閉を30~40%程度にすると、両方の利点を活かしたバランスの良い設定になります。
口の形状については、「あいうえお」の5つの母音に対応した口の形をそれぞれ調整できる高度な機能もあります。これにより、日本語の発音により正確に対応した口の動きが可能になります。ただし、この設定は初心者には難易度が高いため、まずは基本的なリップシンク設定で慣れてから挑戦することをおすすめします。
また、笑顔の時の口の形や、話していない時の口の状態(閉じた状態や微笑んでいる状態)も設定できます。デフォルト表情として優しい微笑みを設定しておくと、配信中に話していない時でも親しみやすい印象を与えることができます。
これらの細かい調整を行う際は、必ず録画やプレビュー機能を使って確認しながら進めましょう。自分では気づきにくい不自然な動きも、客観的に見ることで発見できます。また、配信を始めてから視聴者の反応を見ながら微調整していくことも重要です。
パソコンのスペックが十分でない場合、これらの詳細設定を全て有効にすると動作が重くなることがあります。VTube Studioを快適に動作させ、高精度なトラッキングを実現するためには、適切なスペックのパソコンを使用することが重要です。特にCPUの性能とメモリ容量がトラッキング品質に大きく影響します。安定した配信環境を構築したい方は、VTuber向けに最適化されたパソコンの導入を検討すると良いでしょう。
6. よくあるトラブルと解決方法
VTube Studioを使い始めたばかりの方は、顔認識トラッキングに関するさまざまなトラブルに直面することがあります。ここでは初心者が遭遇しやすい代表的なトラブルと、それぞれの具体的な解決方法について詳しく解説します。多くの問題は設定の見直しや環境の改善で解決できますので、落ち着いて一つずつ対処していきましょう。
6.1 顔が認識されない場合の対処法
VTube Studioで顔が認識されないトラブルは、初心者が最も多く遭遇する問題の一つです。このトラブルにはいくつかの原因が考えられますので、順番に確認していきましょう。
まず最初に確認すべきは、カメラがVTube Studioに正しく認識されているかどうかです。設定画面のカメラ選択項目で、使用したいカメラが選ばれているか確認してください。複数のカメラデバイスがパソコンに接続されている場合、意図しないカメラが選択されていることがあります。
次に、カメラのアクセス許可を確認します。Windows 10以降では、プライバシー設定でアプリケーションごとにカメラへのアクセスを制御できます。設定アプリから「プライバシー」→「カメラ」と進み、VTube Studioがカメラにアクセスできるようになっているか確認しましょう。
照明環境も顔認識に大きく影響します。顔全体に均一な光が当たっている状態が理想的です。逆光や極端に暗い環境では顔の輪郭や特徴点を正確に捉えられません。デスクライトやリングライトを使って、顔の正面から適度な明るさの照明を当てるようにしてください。
背景が複雑すぎる場合も顔認識の妨げになります。なるべくシンプルで単色に近い背景を選ぶことで、顔の認識精度が向上します。壁を背景にするか、無地の布やロールスクリーンを使用すると良いでしょう。
| 症状 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| カメラが起動しない | カメラデバイスの選択ミス | 設定画面で正しいカメラを選択し直す |
| 顔が検出されない | 照明不足または逆光 | 正面から顔全体を照らす照明を追加する |
| 認識が不安定 | 背景が複雑すぎる | シンプルな単色背景に変更する |
| カメラ映像が表示されない | アクセス許可がない | OSのプライバシー設定でカメラアクセスを許可する |
それでも認識されない場合は、カメラドライバーの更新も試してみてください。デバイスマネージャーからカメラデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。古いドライバーが原因で正常に動作しないケースもあります。
6.2 動きがカクカクする時の改善策
VTube Studioでアバターの動きがカクカクする、つまりフレームレートが低下する問題は、快適な配信や録画の大きな障害となります。この問題は主にパソコンの処理能力に関連していますが、設定の最適化で改善できることも多くあります。
パソコンのスペック不足が最も一般的な原因です。VTube Studioは3Dモデルをリアルタイムで動かすため、一定以上のグラフィック処理能力を必要とします。特にCPUとGPUの性能が重要になります。タスクマネージャーを開いて、VTube Studio使用中のCPU使用率とGPU使用率を確認してみましょう。どちらかが常に90%以上になっている場合、スペック不足の可能性が高いです。
VTube Studio側の設定を見直すことでも改善が期待できます。設定画面の「品質」項目で、モデルの描画品質を下げることができます。アンチエイリアシングをオフにする、影の品質を下げる、テクスチャの解像度を落とすなどの調整で、処理負荷を軽減できます。
カメラの解像度とフレームレートも影響します。Webカメラの設定で1080pの高解像度を選択している場合、720pや480pに下げることで顔認識処理の負荷が軽減されます。トラッキング精度への影響は最小限で済むことが多いため、まず試してみる価値があります。
バックグラウンドで動作している他のアプリケーションも確認しましょう。ブラウザで多数のタブを開いている、動画編集ソフトが起動している、ゲームが裏で動いているなど、他のプログラムがシステムリソースを消費している場合は、それらを終了させることで改善します。
グラフィックドライバーが最新版でない場合も、パフォーマンスが低下することがあります。NVIDIA、AMD、Intelそれぞれのグラフィックカードメーカーの公式サイトから、最新のドライバーをダウンロードしてインストールしてください。
電源設定も意外と見落とされがちなポイントです。ノートパソコンを使用している場合、省電力モードになっているとCPUやGPUの性能が制限されます。Windowsの電源オプションで「高パフォーマンス」または「バランス」モードに設定しましょう。
| 改善方法 | 効果 | トラッキング精度への影響 |
|---|---|---|
| VTube Studioの品質設定を下げる | 大 | なし |
| カメラ解像度を下げる | 中 | 小 |
| バックグラウンドアプリを終了 | 中〜大 | なし |
| グラフィックドライバー更新 | 中 | なし |
| 電源設定を高パフォーマンスに | 中 | なし |
これらの対策を試しても改善しない場合は、パソコンのスペックアップを検討する必要があるかもしれません。VTube Studioを快適に動作させるには、少なくともCore i5以上のCPU、8GB以上のメモリ、そして専用グラフィックカードの搭載が推奨されます。より高品質な配信や複雑なモデルを使用する場合は、さらに高性能な構成が求められます。
6.3 遅延が発生する原因と解消法
顔の動きとアバターの動きの間に遅延(ラグ)が発生すると、視聴者に不自然な印象を与えてしまいます。この遅延問題には複数の原因があり、それぞれに適した対処法があります。
最も一般的な遅延の原因は、カメラからパソコンへのデータ転送の遅れです。特にUSB接続のWebカメラを使用している場合、USB 2.0ポートに接続していると帯域幅が不足して遅延が発生することがあります。可能であればUSB 3.0以上のポートに接続し直してみてください。青色のポートがUSB 3.0です。
USBハブを経由している場合も遅延の原因になります。特に複数のデバイスが接続されている非電源供給タイプのUSBハブでは、帯域が分散されて転送速度が低下します。カメラは直接パソコンのUSBポートに接続することをおすすめします。
VTube Studioの「カメラ設定」内にある「カメラ遅延」の調整スライダーも確認しましょう。この設定を調整することで、ソフトウェア側で遅延を補正できる場合があります。少しずつ値を変えながら、最も自然に感じる設定を見つけてください。
パソコンの処理能力不足も遅延の一因です。前述のカクカクする問題と同様に、CPU使用率やメモリ使用率が高い状態では、顔認識処理が遅れてアバターの動きに反映されるまでの時間が長くなります。タスクマネージャーでリソース状況を確認し、不要なプログラムを終了させましょう。
カメラ自体の処理遅延も存在します。安価なWebカメラの中には、画像処理に時間がかかるものがあり、それが全体の遅延につながります。カメラの設定で自動露出補正や自動フォーカスをオフにすると、処理が簡略化されて遅延が改善することがあります。
| 遅延の種類 | 主な原因 | 解消方法 |
|---|---|---|
| カメラ接続の遅延 | USB 2.0接続、ハブ経由 | USB 3.0ポートに直接接続する |
| ソフトウェア処理の遅延 | CPU/メモリ不足 | 品質設定を下げる、不要なアプリを終了 |
| カメラ自体の遅延 | カメラの画像処理 | 自動補正機能をオフにする |
| 設定による遅延 | ソフトウェアの遅延補正設定 | VTube Studioの遅延設定を調整 |
iPhoneやAndroidスマートフォンをトラッキングに使用している場合は、Wi-Fi接続の品質が遅延に大きく影響します。Wi-Fiルーターとの距離が遠い、または障害物が多い環境では、データの送受信が遅れて遅延が発生します。できるだけルーターの近くで使用する、5GHz帯のWi-Fiを使用する、または有線LAN接続のパソコンを使用することで改善できます。
スマートフォンアプリの設定で送信品質を下げることも有効です。高画質設定では送信するデータ量が増えて遅延しやすくなりますが、トラッキングに必要な情報は低画質でも十分得られることが多いです。アプリの設定から解像度やフレームレートを調整してみてください。
ファイアウォールやセキュリティソフトがネットワーク通信を監視している場合も、わずかな遅延が発生することがあります。VTube Studioや関連アプリをファイアウォールの例外リストに追加することで、スムーズな通信が可能になる場合があります。
これらの対策を試しても根本的な改善が見られない場合、パソコンのスペックが不足している可能性が高いです。VTuber活動を本格的に行うのであれば、十分な処理能力を持つパソコンへの買い替えも検討する価値があります。快適なトラッキング環境を実現するためには、適切なハードウェア環境が不可欠です。
7. 初心者がつまずきやすいポイント
VTube Studioを初めて使う方は、機能の多さや専門用語に戸惑うことが少なくありません。ここでは、初心者が実際につまずきやすいポイントと、それを乗り越えるための具体的なアドバイスをご紹介します。設定を進める際の優先順位や、パソコンのスペックに関する現実的な判断基準を理解することで、スムーズにVTuber活動を始められるようになります。
7.1 設定項目が多くて迷う時の優先順位
VTube Studioを起動すると、設定画面には数多くのパラメータや調整項目が表示されます。初心者の方は「どこから手をつければいいのか分からない」「すべてを完璧に設定しなければならない」と感じてしまい、結果的に何も進まないという状況に陥りがちです。
実は、すべての設定を最初から完璧にする必要はありません。まずは基本的な動作を確認してから、少しずつ細かい調整を加えていく方が、理解も深まり効率的です。以下の優先順位で設定を進めることをおすすめします。
| 優先度 | 設定項目 | 理由 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 最優先 | カメラの接続と認識 | 顔が認識されないと何も始まらない | 5分 |
| 最優先 | モデルの読み込み | アバターが表示されないと動作確認ができない | 3分 |
| 高 | 照明環境の確認 | トラッキング精度に直結する | 10分 |
| 高 | 基本的な感度調整 | 自然な動きを実現するための土台 | 15分 |
| 中 | 表情の反応調整 | 配信の質を高めるが後からでも調整可能 | 20分 |
| 低 | 細かいパラメータ調整 | こだわりたい人向けの微調整 | 30分以上 |
最初の設定では、カメラが正しく認識され、モデルが表示されて、顔の動きに合わせてアバターが動くことを確認することが最も重要です。この段階では、動きが少し不自然でも問題ありません。まずは「動く」という体験を得ることで、モチベーションも維持できます。
次に、照明環境を整えます。これは設定項目ではなく物理的な環境ですが、トラッキング精度に最も大きな影響を与える要素です。部屋の照明を明るくする、顔に光が当たる位置にライトを置くなど、簡単な工夫でトラッキングの精度は劇的に向上します。
基本的な動作が確認できたら、感度調整に進みます。VTube Studioの設定画面では、顔の動きに対する反応の強さを調整できます。初期設定のままだと、自分の動きに対してアバターの反応が大きすぎたり小さすぎたりすることがあるため、実際に動いてみながら調整しましょう。
表情の反応調整や細かいパラメータは、配信や動画制作を実際に始めてから、必要に応じて調整していけば十分です。最初から完璧を目指すと挫折の原因になるため、段階的に進めることを心がけてください。
7.2 推奨スペックと実際の動作環境
VTube Studioの公式サイトには推奨スペックが記載されていますが、実際に快適に使えるかどうかは、使用するモデルの複雑さや配信ソフトとの併用など、様々な要因によって変わります。初心者の方は「推奨スペックを満たしているのに動作が重い」「どのくらいのスペックがあれば安心なのか分からない」といった悩みを抱えることが多いです。
VTube Studioだけを動かすのと、配信ソフトやゲームと同時に動かすのでは、必要なスペックが大きく異なります。以下の表で、使用目的別の推奨スペックを整理しました。
| 使用目的 | CPU | メモリ | GPU | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| VTube Studioのみ | Core i5以上 | 8GB | オンボードでも可 | シンプルなモデルなら快適 |
| 配信ソフトと併用 | Core i7以上 | 16GB | GTX 1660以上推奨 | OBSなどのエンコード負荷も考慮 |
| ゲーム配信と併用 | Core i7以上(できればi9) | 16GB以上 | RTX 3060以上推奨 | ゲームの要求スペックにも依存 |
| 複雑なモデル使用 | Core i7以上 | 16GB以上 | GTX 1660以上推奨 | ポリゴン数が多いモデルは負荷大 |
多くの初心者が見落としがちなのが、メモリの重要性です。CPUやGPUに注目しがちですが、VTube Studioと配信ソフトを同時に動かす場合、メモリ不足が原因でカクつきや遅延が発生することが非常に多いです。特にWindowsのバックグラウンドで動作する他のアプリケーションも含めると、8GBでは不足するケースがほとんどです。
また、ノートパソコンを使用する場合は、同じスペック表記でもデスクトップパソコンより性能が低いことがあります。ノートパソコン用のCPUやGPUは省電力設計のため、発熱を抑えるために性能が制限されることがあるためです。
実際の動作環境として、快適にVTuber活動を行うためには以下の構成が理想的です。
- CPU:Intel Core i7またはAMD Ryzen 7以上
- メモリ:16GB以上
- GPU:NVIDIA GeForce GTX 1660以上、またはRTX 3050以上
- ストレージ:SSD 256GB以上(OSとソフトウェア用)
ただし、予算の都合でこのスペックに届かない場合でも、工夫次第で十分に使用できます。例えば、配信時の解像度を下げる、モデルのポリゴン数を減らす、バックグラウンドアプリを終了するなどの対策で、動作を軽くすることができます。
こちらの記事では、VtuberにおすすめのPCについて詳しく紹介しています。
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8. まとめ
VTube Studioで初心者が最も手軽に始められるトラッキング方法は、Webカメラを使った顔認識です。特別な機材を購入せず、パソコンに内蔵されたカメラでもスタートできるため、コストを抑えて配信活動を始められます。トラッキング精度を高めるには、照明環境の整備とカメラの位置調整が重要で、これらを適切に設定することで表情や動きの反応が大きく改善します。
快適にVTube Studioを動作させるには、一定以上のパソコンスペックが必要です。CPUやグラフィック性能が不足していると、動きがカクカクしたり遅延が発生する原因になります。VTuber活動を本格的に始めたい方には、クリエイター向けに最適化された高性能なパソコンがおすすめです。
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