
ゲームをプレイしていて「映像がカクカクする」「操作が重く感じる」といった経験はありませんか?
これらの問題の多くは、フレームレートと呼ばれる重要な要素が関係しています。フレームレートとは、1秒間に表示される画像の枚数を表す数値で、ゲームの快適性を左右する最も重要な技術的要素の一つです。この記事では、ゲーム初心者の方にも理解しやすいように、フレームレートの基本的な仕組みから、30fps・60fps・144fpsなどの違い、確認方法、向上させる設定方法まで詳しく解説します。PlayStation 5やXbox Series X、ゲーミングPCでのフレームレート対応状況も含めて、あなたのゲーム体験を向上させるために必要な知識を包括的にお伝えします。
1. ゲームにおけるフレームレートとは何か
ゲームにおけるフレームレートとは、1秒間に表示される画像(フレーム)の数を表す指標です。この数値が高いほど、ゲーム画面の動きが滑らかに見え、より快適なゲーム体験を得ることができます。
フレームレートは「fps(frames per second)」という単位で表現され、例えば60fpsであれば1秒間に60枚の静止画像が連続して表示されることを意味します。人間の目は連続する静止画像を動画として認識するため、フレームレートが高いほど自然で滑らかな映像として感じられるのです。
1.1 フレームレートの基本的な仕組み
フレームレートの仕組みを理解するためには、まずゲーム映像がどのように作られているかを知る必要があります。ゲーム画面は実際には連続する静止画像の集合体であり、これらが高速で切り替わることで動画として認識されます。
ゲーム内で起こる処理の流れは以下のようになっています。
| 処理順序 | 処理内容 | 説明 |
|---|---|---|
| 1 | 入力処理 | コントローラーやキーボードからの操作を読み取る |
| 2 | ゲームロジック処理 | キャラクターの移動や当たり判定などを計算 |
| 3 | 描画処理 | 計算結果をもとに画面に表示する映像を生成 |
| 4 | 表示 | 生成された映像をモニターに出力 |
この一連の処理が1秒間に何回実行されるかが、フレームレートとして表示されます。処理能力の高いハードウェアほど、より多くのフレームを1秒間に処理できるため、高いフレームレートを実現できます。
フレームレートが低下する主な原因としては、グラフィック処理の負荷が高すぎる場合や、CPUの処理が追いつかない場合が挙げられます。特に複雑な3Dグラフィックスや多数のエフェクトが表示される場面では、ハードウェアへの負荷が増大し、フレームレートの低下につながることがあります。
1.2 FPSとフレームレートの関係
FPS(frames per second)とフレームレートは、実質的に同じ意味で使われる用語です。どちらも1秒間に表示されるフレーム数を示しており、ゲーム業界では一般的にFPSという表記が使われています。
ただし、FPSという用語は文脈によって異なる意味を持つことがあります。
| 用語 | 意味 | 使用場面 |
|---|---|---|
| FPS(技術用語) | frames per second – フレームレート | 技術仕様や設定画面など |
| FPS(ゲームジャンル) | First Person Shooter – 一人称シューティング | ゲームジャンルの分類 |
ゲーム設定画面や技術的な話題では前者の意味で、ゲームの種類について話すときは後者の意味で使われることが多いため、文脈から判断することが重要です。
現在のゲーム業界では、フレームレートの安定性も重要な要素として認識されています。例えば、平均的には60fpsを維持していても、特定の場面で30fpsまで低下してしまうと、ゲーム体験に悪影響を与えます。そのため、最新のゲーム機やゲーミングPCでは、安定したフレームレートを維持するための様々な技術が搭載されています。
フレームレートの測定は、ゲーム内蔵の機能やサードパーティ製のソフトウェアを使用して行うことができます。これにより、現在のハードウェア構成でどの程度のフレームレートが出ているかを確認し、必要に応じて設定の調整を行うことが可能です。
2. フレームレートがゲームに与える影響
フレームレートは、ゲーム体験全体に大きな影響を与える重要な要素です。数値の違いによって、プレイヤーが感じる快適さや操作のしやすさが劇的に変わります。ここでは、フレームレートがゲームプレイにどのような影響を与えるかを詳しく解説します。
2.1 映像の滑らかさへの影響
フレームレートが高いほど、ゲーム映像の動きが滑らかに表示されます。1秒間に表示される画像の枚数が多くなることで、キャラクターの動きや背景の変化がより自然に見えるようになります。
30fpsの場合、1秒間に30枚の静止画が表示されるため、動きの激しいシーンでは若干のカクつきを感じることがあります。一方、60fpsでは倍の枚数の画像が表示されるため、同じ動きでもより滑らかに見えます。
| フレームレート | 映像の特徴 | 体感できる違い |
|---|---|---|
| 30fps | 標準的な滑らかさ | 動きの激しいシーンで軽微なカクつき |
| 60fps | 非常に滑らか | ほとんどのシーンで自然な動き |
| 120fps以上 | 極めて滑らか | 超高速な動きも完全に滑らか |
特に、アクションゲームやレーシングゲームのような動きの激しいゲームでは、フレームレートの違いがより顕著に現れます。高いフレームレートによって、敵の動きや弾道の軌跡、車の挙動などをより正確に把握できるようになります。
2.2 操作性と反応速度への影響
フレームレートは、プレイヤーの入力に対するゲームの反応速度に直接影響します。高いフレームレートほど入力遅延が少なくなり、より精密で正確な操作が可能になります。
入力遅延とは、コントローラーやキーボードで操作してから、実際に画面に反映されるまでの時間差のことです。60fpsの環境では約16.7ミリ秒で次の画面が更新されますが、30fpsでは約33.3ミリ秒かかります。この差は、競技性の高いゲームでは勝敗に関わる重要な要素となります。
格闘ゲームやFPSゲームのようなプロゲーミングシーンが盛んなジャンルでは、1フレームの差が勝負の結果を左右することもあります。プロプレイヤーの多くが144fps以上の高フレームレート環境でプレイしているのは、このような理由からです。
2.2.1 ジャンル別の操作性への影響
ゲームジャンルによって、フレームレートが操作性に与える影響の程度は異なります。
シューティングゲームでは、敵をエイムする際の精密性や、素早い視点移動時の追従性に大きな違いが現れます。高フレームレートの環境では、マウスやスティックの細かな動きも正確に反映されるため、より精密な狙い撃ちが可能になります。
格闘ゲームでは、コンボやカウンター攻撃のタイミングがより取りやすくなります。相手の攻撃モーションの変化を早期に察知でき、適切な対応がしやすくなります。
レーシングゲームでは、カーブでのステアリング調整やブレーキングポイントの判断がより正確になります。コースの細かな変化にも素早く反応できるため、より安定したドライビングが可能です。
2.3 ゲーム体験の質への影響
フレームレートは、ゲーム全体の没入感と楽しさに大きく関わります。安定した高フレームレートによって、プレイヤーはゲーム世界により深く没入でき、ストレスのない快適なプレイ体験を得られます。
フレームレートが不安定な場合、画面がカクついたり一瞬止まったりする現象が発生します。このような症状は「フレームドロップ」と呼ばれ、ゲームプレイの集中を妨げ、イライラの原因となります。
特にオープンワールドゲームのような広大な世界を探索するゲームでは、景色の美しさや世界観を楽しむ要素が重要です。高フレームレートによる滑らかな映像は、この体験をより豊かなものにしてくれます。
2.3.1 VRゲームでの重要性
VRゲームにおいては、フレームレートの重要性がさらに高まります。VRヘッドセットでは最低90fps以上が推奨されており、これを下回ると「VR酔い」と呼ばれる不快感が生じる可能性があります。
VR環境では、頭の動きに対する映像の追従性が非常に重要で、わずかな遅延でも違和感や酔いの原因となります。そのため、VRゲームを快適に楽しむには、通常のゲーム以上に高いフレームレートを維持する必要があります。
2.3.2 長時間プレイでの疲労軽減
高フレームレートは、長時間のゲームプレイによる目の疲労を軽減する効果もあります。滑らかな映像は目への負担が少なく、長時間プレイしても疲れにくくなります。
また、フレームレートが安定していることで、プレイヤーはゲームの操作感やタイミングに慣れやすくなります。不安定なフレームレートの環境では、毎回微妙に操作感が変わってしまうため、上達の妨げにもなります。
3. 一般的なフレームレートの種類と特徴
ゲームで利用されるフレームレートには複数の種類があり、それぞれ異なる特徴を持っています。ここでは代表的なフレームレートについて詳しく解説します。
3.1 30fpsの特徴と適用場面
30fpsは1秒間に30枚の画像を使用して映像を構成し、日本のテレビ放送と同じ標準的なフレームレートとして親しまれています。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 映像の印象 | 自然な動きで違和感が少ない |
| データ容量 | 比較的軽い |
| ハードウェア要求 | 低〜中程度の性能で実現可能 |
| 適用場面 | RPG、シミュレーションゲーム、ストーリー重視のゲーム |
30fpsは動きがそれほど激しくないゲームジャンルで広く採用されており、グラフィックの美しさを重視するゲームでも十分な映像品質を提供します。また、家庭用ゲーム機においても安定して出力できるフレームレートです。
3.2 60fpsの特徴と適用場面
60fpsは1秒間に60枚の画像を使用し、30fpsと比較して2倍の滑らかさを実現します。多くのゲーマーが快適と感じる標準的なフレームレートとして位置付けられています。
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| 映像の印象 | 滑らかで自然な動き |
| 操作感 | レスポンスが向上し、正確な操作が可能 |
| 視認性 | 残像が減り、動く対象の認識が容易 |
| 適用場面 | アクションゲーム、レーシングゲーム、一般的な対戦ゲーム |
ゲームでフレームレートを高くするメリットとして、残像が減って映像がなめらかになり、正確な操作がしやすくなることから、60fpsは多くのゲームで推奨されています。PlayStation 5やXbox Series Xといった最新家庭用ゲーム機でも標準的に対応しているフレームレートです。
3.3 120fps・144fpsの特徴と適用場面
120fps・144fpsは高フレームレートの代表格として、特に競技性の高いゲームで重要視されています。これらのフレームレートは、144fps出ていればフレームレートの観点で圧倒的に不利という事はなくなるとされ、プロゲーマーや上級者に愛用されています。
| フレームレート | 120fps | 144fps |
|---|---|---|
| 画面更新頻度 | 1/120秒ごと | 1/144秒ごと |
| 対応機器 | PlayStation 5、高性能PC | ゲーミングPC |
| 主な用途 | 競技性の高いゲーム全般 | eスポーツタイトル |
| 必要モニター | 120Hz以上 | 144Hz以上 |
3.3.1 120fps・144fpsが特に効果的なゲームジャンル
FPS,TPSや格闘ゲームなど競技性の高いゲームでは、フレームレートの重要度が高く、以下のような効果が期待できます。
- FPS・TPSゲーム – 敵の動きをしっかり視認することが重要で、フレームレートの違いで敵の視認の早さが変わってくる
- 格闘ゲーム – 1フレームは1/60秒、つまり約0.017秒であり、常に60fpsを出し続けられる安定した設定が求められる
- レーシングゲーム – 高速で変化する景色の視認性が向上
ただし、144fpsと240fpsを比べたとき、その違いを感じるのは難しく、144fpsが実用的な最高水準とされています。これらの高フレームレートを実現するには、ゲーム機本体が120fpsを出せる性能をしている、モニターまたはTVが120fpsに対応しているという条件を満たす必要があります。
高フレームレート環境を構築する際は、グラフィックカードやCPUなどのハードウェア性能も重要な要素となり、予算と目的に応じた適切な選択が求められます。
4. フレームレートを確認する方法
ゲームプレイ中にフレームレートを確認することは、自分のPCがそのゲームに適したパフォーマンスを発揮しているかを把握するために非常に重要です。フレームレートの確認方法は、使用している環境や目的によっていくつかの選択肢があります。
ここでは、PC版ゲームでのフレームレート確認方法から家庭用ゲーム機での対応まで、具体的な手順を詳しく解説していきます。
4.1 PC版での確認方法
使用しているPCのスペックによって変動するので、自身のPCがどの程度のスペックを有しているのか、またゲームがどれくらいのスペックを要するものなのか、といった様々な指標になります。PC版でフレームレートを確認する方法には、以下のような選択肢があります。
4.1.1 ゲーム内設定での確認
もっとも手軽な方法は、ゲームのグラフィック設定を変えることです。多くのゲームは、設定メニュー内でフレームレートを表示する機能を提供しています。
| ゲームタイトル | 設定場所 | 設定項目 |
|---|---|---|
| フォートナイト | グラフィック設定 → データ | Client FPS → テキストのみ |
| Apex Legends | ビデオ設定 | パフォーマンス統計を表示 → ON |
軽くfpsを確認するくらいならこれで十分ですし、他のゲームには設定が影響しないという点もありがたい部分。ただし、文字が小さかったり、平均値を測定する機能などは非搭載という制限があります。
4.1.2 ゲームプラットフォームでの確認
SteamやUplay、Originなどをお使いであれば、ゲームランチャー側の設定でフレームレートを表示させられます。各プラットフォームごとの設定方法は以下の通りです。
Steam
「表示タブ」から「設定」に入ると、上記のような画面が出ます。ゲーム中という所から「ゲーム中のフレームレートを表示」の箇所に任意の設置場所を設定し、完了するだけです。
Uplay
uplayは、設定画面から、一般の様々な項目の中に、「ゲームにfpsカウンターを表示する」という項目があるのでそこにチェックをすると、fpsカウンターを表示することができます。
Origin
Originはアプリケーション設定から、ORIGIN IN-GAMEのタブをクリック、下にスクロールするとゲームプレイ中のfpsカウンターの表示が出てくるので、お好みのところに配置すれば表示できるようになります。
4.1.3 NVIDIAアプリを使用した確認
NVIDIAのグラフィックカードをお使いの方は、2024年後半のアップデートにて「NVIDIAアプリ」として生まれ変わった専用ツールが利用できます。設定手順は以下の通りです。
- NVIDIAアプリをインストール
- Alt+Zでメニューを表示
- 一番下の「統計情報」を選択
- 「ヘッドアップディスプレイに統計情報を表示する」をオン
- 「統計情報ビュー」のセットを色々変更して好きなものに
単純にフレームレートを確認したい方は「FPS」、CPUやGPUの使用率を確認したい方は「ベーシック」、もっと細かい消費電力やGPU温度も確認したい方は「アドバンス」を選択します。
4.1.4 MSI Afterburnerを使用した詳細な確認
本気でゲームのフレームレートを計測・検証しようと思ったら「MSI Afterburner」は避けて通れません。このツールは最も多機能で、FPS以外での数値も出せるので、よりモニタリングしながらゲームをプレイしたいという方はこちらがおすすめです。
MSI Afterburnerの設定手順は以下の通りです。
- MSI AfterburnerとRivaTuner Statistics Server(RTSS)をダウンロードしてインストール
- モニタリングタブからアクティブハードウェア監視グラフ内をスクロールして「フレームレート」という項目にチェックを入れます
- GPU使用率グラフのプロパティ内にある「オンスクリーンディスプレイでの表示」にチェックが入っていることを確認
- オンスクリーンディスプレイタブに移動し、「オンスクリーンディスプレイの切り替え」内で好きなショートカットキーを登録します
計測した数値のcsv出力にも対応しているので、ひと手間かければフレームレートの平均値も簡単に算出できます。ただし、Easy Anti-Cheatと相性が悪いことがデメリットとして挙げられます。
4.1.5 その他の確認ツール
フレームレート確認には、他にも以下のようなツールが利用できます。
Fraps
ソフトウェア起動後、四隅のどこに動作フレームレートを表示するか選択し、ホットキー(標準ではF12)を押せばフレームレートを画面上に表示してくれます。ただし、DirectX12のゲームに対応していない点に注意が必要です。
NVIDIA FrameView
NVIDIAが作った無料のFPS計測ツール「FrameView」でもFPSを表示させる事が可能です。ゲームを起動前に「FrameView」を起動するとゲーム中にfpsが表示されます。
4.2 家庭用ゲーム機での確認方法
家庭用ゲーム機でのフレームレート確認は、PC版と比べて選択肢が限られていますが、いくつかの方法があります。
4.2.1 PlayStation 5での確認
PlayStation 5では、本体設定から一部の情報を確認することが可能です。システムの設定項目内で、現在の出力フレームレートや解像度の設定を確認できます。ただし、リアルタイムでゲーム中のフレームレートを表示する標準機能は搭載されていません。
代替手段として、一部のゲームタイトルでは開発者によってゲーム内にフレームレート表示機能が組み込まれている場合があります。設定メニューの表示関連や開発者向けオプションで確認してみてください。
4.2.2 Xbox Series X/Sでの確認
Xbox Series X/Sも基本的にはPlayStation 5と同様で、本体設定から出力設定の確認は可能ですが、リアルタイムでのフレームレート表示機能は標準では搭載されていません。
ただし、Xbox Game Barの機能を活用することで、対応ゲームでのパフォーマンス情報を確認することができます。Xbox ボタンを押してガイドを開き、パフォーマンス関連の項目を確認してみてください。
4.2.3 Nintendo Switchでの確認
Nintendo Switchでは、フレームレートの直接的な確認機能は提供されていません。ゲーム内でのフレームレート表示機能を持つタイトルがごく一部存在する程度です。
ただし、本体設定でTV出力時の解像度やフレームレート設定を確認することは可能です。ゲームによってはパフォーマンスモードと画質モードの選択ができ、間接的にフレームレートの優先度を調整できます。
4.2.4 外部機器を使用した確認
家庭用ゲーム機でより正確なフレームレート測定を行いたい場合は、外部のキャプチャーデバイスを使用する方法があります。HDMIパススルー機能付きのキャプチャーデバイスを使用することで、ゲーム画面を録画しながら後からフレームレート解析を行うことができます。
この方法は主に検証目的で使用され、一般的なゲームプレイでは現実的ではありませんが、ゲーミングPC購入を検討する際の比較材料として活用することができます。
| 確認方法 | 対応機種 | リアルタイム表示 | 詳細度 |
|---|---|---|---|
| 本体設定での確認 | PlayStation 5、Xbox Series X/S | × | 基本的な出力情報のみ |
| ゲーム内設定での確認 | 全機種(対応ゲームのみ) | ○ | ゲームによって異なる |
| 外部キャプチャーデバイス | 全機種 | ×(後から解析) | 非常に詳細 |
これらのソフトウェアを使用することによって負荷が掛かることはほとんどなく、ゲームのパフォーマンスに大きな影響を及ぼすことはありません。自分の環境や目的に合った確認方法を選択して、快適なゲーム環境を構築してください。
5. フレームレートを向上させる設定方法
フレームレートの向上には、大きく分けて「グラフィック設定の調整」と「ハードウェアの最適化」の2つのアプローチがあります。これらを適切に組み合わせることで、お使いのパソコンでも効果的にフレームレートを高めることができます。
5.1 グラフィック設定の調整
5.1.1 プリセット設定からのスタート
描画設定を全部自分で操作して決めることも可能ですが、設定するのに時間がかかってしまいます。おすすめの方法は、最初に「プリセット」で用意されている設定を選択し、フレームレートが安定する画質設定を確認します。多くのゲームでは「低画質」「中画質」「高画質」などのプリセットが用意されており、まずはこれらから選択することが効率的です。
プリセット選択後の微調整で、プリセット選択後に少し画質を良くしたい場合は「テクスチャ」「アンチエイリアス」の設定を上げることで、よりくっきりした画像にすることができます。
5.1.2 主要なグラフィック設定項目
フレームレート向上に影響を与える主要な設定項目について、それぞれの特徴と推奨設定を解説します。
| 設定項目 | 効果 | 推奨設定 | フレームレートへの影響度 |
|---|---|---|---|
| テクスチャ品質 | ゲーム内の表面の細かさを決定 | 中~高 | 中程度 |
| 影の品質 | オブジェクトの影の品質 | 低~中 | 高 |
| モーションブラー | 動きのブレ表現 | オフ | 中程度 |
| アンチエイリアス | 画面のギザギザを滑らかに | FXAA または 低設定 | 高 |
| フォグ(霧) | 霧やもやの表現 | オフ | 中程度 |
モーションブラーは、オンにするとブレていない映像をブレさせるのでグラボに負荷が掛かってしまいます。fps値を上げたい場合は、モーションブラーをオフにしましょう。これは対戦ゲームにおいても視認性の向上につながります。
「Fog(フォグ)」の表現は、ゲーム内で表示される瞬間にパソコンへの負荷がかかり、フレームレートが下がります。特に「霧」や「もや」の表現が多いゲームでは「Fog(フォグ)」をオフにすることでフレームレートは向上します。
5.1.3 解像度とアスペクト比の調整
解像度を下げることは、フレームレート向上において最も効果的な方法の一つです。4K解像度から1440p、さらに1080pへと下げることで、グラフィックカードの負荷を大幅に軽減できます。ただし、画質の劣化は避けられないため、ご自身のプレイスタイルに合わせて調整することが重要です。
5.1.4 フレームレート制限の設定
フレームレート制限は、ゲーミングPC側で上限を設定するとfps値の低下を抑えられる設定です。設定方法は、デスクトップの何もないところを右クリックし、NVIDIAのコントロールパネルを開きます。NVIDIAコントロールパネル内の3D設定の管理から、グローバル設定項目の下の方にある最大フレームレートを調整しましょう。
フレームレート制限を設定する理由は、fpsが高すぎるとグラボやCPUに負荷が掛かります。グラボに負荷が掛かってしまうと、ゲーミングPCがシャットダウンしてしまいますことを防ぐためです。
5.2 ハードウェアの最適化
5.2.1 グラフィックドライバーの更新
グラフィックス・ドライバーをアップデート。GPU ドライバーを介して追加される最適化と新機能は、FPS を大幅に向上させることがあります。グラフィックス・カード製造元のソフトウェアを介して最新バージョンにアップデートしておきましょう。
NVIDIA製グラフィックカードをお使いの場合は「GeForce Experience」、AMD製の場合は「Radeon Software」を通じて定期的にドライバーを更新することが推奨されます。
5.2.2 システム設定の最適化
Windowsの電源設定も重要な要素です。Windowsの設定で電源プランも確認しておきましょう。バランスになっている場合、高パフォーマンスに変更するのがおすすめです。これによりCPUとGPUが最大性能で動作するようになります。
バックグラウンド・プロセスを閉じる。タスク マネージャー(ショートカット: CTRL+SHIFT+ESC)を使用し、CPU とメモリータブをクリックして何が大量の CPU または RAM を消費しているかを確認します。不要なプログラムを終了することで、ゲームにより多くのシステムリソースを割り当てることができます。
5.2.3 AI技術を活用したフレームレート向上
最新のグラフィックカードでは、AI技術を活用した高度なフレームレート向上機能が利用できます。
NVIDIA RTX シリーズをお使いの場合、DLSSをサポートするゲームタイトルであってもこのオプションが表示されないという場合もあります。DLSSはすべてのRTXのGPUで利用できるとのことです。DLSSは画質を維持しながらフレームレートを大幅に向上させる革新的な技術です。
AMD製グラフィックカードでは、FSR 3には、通常のフレームの間を生成したフレームによって補間し、フレームレートを向上させる「Fluid Motion Frames」も追加されています。これらの技術を活用することで、従来よりも高いフレームレートでのゲームプレイが可能になります。
5.2.4 メモリとストレージの最適化
システムメモリ(RAM)の設定も重要です。XMPをオンにする (XMP on): 平均で7%のFPS向上。RAMがXMP(Extreme Memory Profile)をサポートしていれば、有効推奨。XMP設定により、メモリが本来の性能で動作するようになります。
また、ゲームの保存先をSSDにすることで、ロード時間の短縮とともに、ゲーム中のデータ読み込みがスムーズになり、フレームレートの安定化にも寄与します。
5.2.5 モニター設定との連携
モニターのリフレッシュ・レートは、ゲーム内フレームレートを決める目安になります。モニターのリフレッシュ・レートが 60Hz の場合は、60 FPS を超えるフレームレートにしてもメリットはありません。
240Hzや360Hzなどの高リフレッシュレートに対応したゲーミングモニターを購入した場合、まずはじめにディスプレイ設定を確認してください。リフレッシュレートの設定が60Hzや59.50Hzなどになっている場合があるので要注意です。
これらの設定方法を組み合わせることで、お使いのゲーミングPCでも効果的にフレームレートを向上させることができます。ただし、最終的にはハードウェア自体の性能が上限を決めるため、大幅な向上を求める場合は、より高性能なグラフィックカードやCPUへのアップグレードを検討することも重要です。
6. ゲーム機やPCのフレームレート対応状況
ゲーム機やPCによってフレームレートの対応状況は大きく異なります。現在主流のゲーム機とPCでのフレームレート対応状況について詳しく解説します。
6.1 PlayStation 5のフレームレート対応
PlayStation 5は、60 Hz/120 HzおよびVRRに対応したディスプレイをサポートしており、高フレームレートでのゲームプレイが可能です。2025年5月時点で、PlayStation 5の120fps対応ゲームは100タイトル以上存在しており、多くのゲームが高フレームレートに対応しています。
PS5では30fps、60fps、120fpsまでのフレームレートに対応しており、接続するディスプレイの性能に応じて最適なフレームレートでゲームを楽しめます。特に競技性の高いFPSゲームやレーシングゲームでは、120fpsの恩恵を大きく感じることができます。
6.1.1 PlayStation 5 Proの進化したフレームレート対応
2024年11月に発売されたPlayStation 5 Proは、アップグレードされたGPUにより、対応するテレビにおいて60FPSまたは120 FPSの滑らかなフレームレートを実現します。
PS5 Proは、快適に楽しめる安定した高フレームレートを維持しながら、グラフィックのリアリティを大幅に向上させることができます。従来のPS5では高画質か高フレームレートかの選択が必要でしたが、PS5 Proでは両方を同時に実現することが可能になりました。
特に注目すべきは、『バイオハザード ヴィレッジ』では、PS5 Proで最高のユーザー体験をお届けするため、120fpsのゲームプレイを追加されるなど、既存タイトルもPS5 Pro向けのアップデートで高フレームレート対応が拡充されています。
6.2 Xbox Series Xのフレームレート対応
Xbox Series Xも高フレームレートゲーミングに対応しており、最大120fpsでのゲームプレイが可能です。特に後方互換機能により、過去のXbox OneやXbox 360のゲームでもフレームレートの向上が期待できます。
Xbox Series Xでは、Variable Refresh Rate(VRR)や Auto Low Latency Mode(ALLM)などの最新技術にも対応しており、より滑らかで遅延の少ないゲーム体験を提供します。
| 機能 | Xbox Series X | PlayStation 5 | PlayStation 5 Pro |
|---|---|---|---|
| 最大フレームレート | 120fps | 120fps | 120fps |
| VRR対応 | ○ | ○ | ○ |
| 4K解像度対応 | ○ | ○ | ○(AI超解像技術搭載) |
| レイトレーシング | ○ | ○ | ○(強化版) |
6.3 ゲーミングPCでの対応状況
ゲーミングPCでは、搭載するグラフィックカードの性能によってフレームレート対応が大きく異なります。高性能なゲーミングPCでは144fps、240fps、さらには360fps以上の超高フレームレートも可能です。
現在主流のゲーミングPCでのフレームレート対応状況は以下のとおりです。
6.3.1 エントリークラス(10万円~20万円)
フルHD解像度で60fps~120fpsが安定して出力可能です。多くのゲームで快適にプレイできる性能を持ちます。
6.3.2 ミドルクラス(20万円~40万円)
フルHDで144fps、WQHDで60fps~120fpsが期待できます。競技系ゲームでも十分な性能を発揮します。
6.3.3 ハイエンドクラス(40万円以上)
4K解像度で60fps~120fps、フルHDでは240fps以上の超高フレームレートが可能です。最新ゲームでも最高設定で楽しめます。
| PCクラス | フルHD(1080p) | WQHD(1440p) | 4K(2160p) |
|---|---|---|---|
| エントリー | 60-120fps | 30-60fps | 30fps |
| ミドル | 120-144fps | 60-120fps | 30-60fps |
| ハイエンド | 240fps+ | 144-240fps | 60-120fps |
ゲーミングPCの大きな利点は、ユーザーが自分の用途に応じてパーツを選択し、フレームレート性能をカスタマイズできることです。競技系ゲームを重視するなら高フレームレート重視の構成、美しいグラフィックを楽しみたいなら高解像度重視の構成など、目的に応じた最適化が可能です。
また、PCではディスプレイの選択肢も豊富で、144Hz、240Hz、360Hzなどの高リフレッシュレートモニターと組み合わせることで、ゲーム機では体験できない超高フレームレートでのゲーミング体験が可能になります。
7. まとめ
ゲームにおけるフレームレートは1秒間に表示される静止画の枚数を示すfps(frames per second)で表現され、ゲーム体験の質を大きく左右する重要な要素です。
30fpsは最低限の動作を確保し、60fpsで滑らかな映像を実現し、120fps以上では競技ゲームでの優位性を発揮します。フレームレートが高いほど映像の滑らかさが向上し、入力遅延が減少するため、特にアクションゲームやシューティングゲームでは重要な意味を持ちます。PlayStation 5やXbox Series Xなどの次世代ゲーム機は高フレームレート対応が進んでいますが、安定した高フレームレートを実現するには適切なハードウェア構成が不可欠でグラフィック設定の調整やハードウェアの最適化により理想的なフレームレートを維持できます。
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