このページではブルックテック製PCをお使いのお客様で
- 自分でDDR5メモリを増設したがmemtest/memtest86でエラーが出る
といった症状が出ている際の対処方法をご説明いたします。
なお当店ではお客様ご自身での改造行為を行われたマシンのサポートは行っておらず、ご自身で作業された事によって発生したトラブルは保証期間内であっても一切の保証が適用外となります。修理診断や復旧作業は有料となりますので、あらかじめご了承ください。
保証に関する詳細はこちらをご確認ください。
ブルックテックPCで販売されているPCの保証規約を教えてください。
1.最もお問い合わせの多い機種
このトラブルのお問い合わせが多い機種はCore Ultra 200シリーズ(第15世代インテルCPU)を搭載している当店製マシンで、マザーボードにMSI製 B860(M) GAMING PLUS WiFiを搭載しており、BIOSバージョンに『7E41v2A1』『7E41v2A2』『7E41v2A3』を適用している機種に多く見られます。
具体的な機種については2025年1月~5月頃までに販売を行った下記の機種が対象でございます。
- GAMEMAN ALBA インテルCPU搭載モデル
- GAMEMAN ZM-15 インテルCPU搭載モデル
- GAMEMAN MANI
- GAMEMAN ALBA MINI インテルCPU搭載モデル
- GAMEMAN KM-15V2
- GAMEMAN OM-15
- GAMEMAN QM-15
- GAMEMAN GM-15
- オーダーメイドPCの一部
2.症状の詳細

当店から納品した際に装着されているメモリと同型番を増設した場合は多くの場合問題ございませんが、出荷時搭載メモリを取り外し、動作周波数が違うメモリ(特に6000MHz(JEDEC)で動作する製品)を搭載した場合等にメモリ検査ソフトウェアである『memtest86+』『memtest86』等でエラーが表示される場合がございます。
メモリの故障では無い場合、多くの場合7E41v2A31以降のBIOSへ更新することでエラーが改善されます。
※BIOSの更新にはシステムトラブルのリスクを伴います。お客様の自己責任にて更新をお試しくださいませ。
3.作業手順
ここでは一例としてMSI製B860 GAMING PLUS WIFIを搭載しているマシンの場合のBIOS更新方法を記載させていただきます。
BIOSの更新は失敗するとマシンが起動しない/マザーボード故障等の更に重篤なトラブルが発生するリスクが高い作業です。不慣れな方は作業を行わず、当店へ有料作業をご相談ください。
- MSI公式サイトから最新のBIOSをダウンロード (記事執筆現在の最新版は7E41v2A4です)
- ブランクのUSBメモリを用意します。
- 公式サイトから解凍したフォルダ内のデータを全てブランクUSBメモリへコピーします。
→詳細な手順はMSI公式Youtubeチャンネルの動画をご確認ください。 - 作成したUSBを接続したままPCを再起動し、起動時にDeleteキーを押してBIOSへログインします。
- このような画面が開きます。

- 画面右上の「M-Flash」を選択します。

- 「System will auto reboot」の警告が表示されます。Yesを選択してください。
- 再起動するとM-Flashの画面が表示されます。作成したUSB内の更新BIOSが選択できるため、該当するファイルを選択します。今回は7E41v2A4を利用して更新します。
※画像では既に最新版のBIOSを適用しているマザーボードで画面を表示させているため「Current」と「Selected」が同一のバージョンとなっていますが、最新版では無いBIOSで動作しているマザーボードの場合は「Current」に現在のBIOSバージョンが表示されるため、同一の表示にはなりません。
- 更新作業中は絶対にPCの電源をオフにしないでください。
- 作業が完了するとBIOSのトップ画面へ戻ります。右上の「BIOS Ver」に更新に利用したBIOSバージョンが表示されていれば正常に更新が完了しています。
上記の手順をお試し頂き、再度メモリのテスト等を実施されてください。
※当店では上記作業及びお客様ご自身で行われた作業に伴って発生したトラブルの責任を負いかねます。自己責任にてお試しください。


